4月の開幕戦よりおよそ2ヶ月、ロードスターカップNCレース第2戦が梅雨の真っ只中開催された。オープンクラスは開幕戦と同じ5台のエントリーだが、80号車染谷が欠場して、代わりに25号車橘川が参戦。チャレンジクラスは、開幕戦を欠場した昨年のチャンプ71号車登坂が満を持して登場。他の顔ぶれは変わらず4台での争いとなる。
■予選
雨の予報で、案の定やはり雨・・・。
早朝からそぼ降る雨で路面は完全WET。弱雨の中、20分間の予選が始まった。
オープンクラスは、開幕戦2位の8号車菊地がまずはトップタイム。
2番手の開幕戦覇者、64号車芝本が続くがおよそ1秒弱の差。
菊地は更にタイムを詰め、開始12分経過時点で後に逆転されるが他クラスの8Beatも食う総合トップタイムを刻む。
ドライではLAP3秒程度の差が生まれるが、WET路面でのこの俊足ぶりは、雨におけるロードスターの素直な操縦性の賜物か・・。
16分経過時点で芝本が意地を見せ差をコンマ4秒まで縮めるも、結局菊地が2’18.261のタイムでオープンクラスのトップ。
芝本に続いて、昨年度のシリーズ3位で開幕戦3位の16号車横山、7号車高橋、橘川の順となる。
チャレンジクラスは、やはり登坂が速く早々にトップに立つと、終始その座を維持し続けた。
2’19.761のタイムは、2番手の70号車内海をおよそ2秒弱も引き離す素晴らしいタイム。
3番手は開幕戦の覇者18号車らんまん、4番手は22号車中桐となった。
[決勝]
予選が終わってほぼ止みかけていた雨が、決勝前に本降りに。
予選時よりも悪コンディションとなり、荒れるレース展開は必至か・・・。
いいスタートを切ったのは菊地。
総合トップの8Beat車両も食って、総合トップで1コーナーへ。
芝本もスタート良く、菊地にしっかり着いていき、早々に100Rで前に出ることに成功する。
しかし菊地も芝本にピッタリと離れずウェットコンディションの中ぎりぎりの接近戦を演じる。
パナソニックコーナーでイン側にラインを取る菊地が瞬間的に前に出ることはあっても、
芝本もストレートでは菊地にインを譲らせないラインを取りで膠着した状態が続く。
その後ろでは、数台の8Beat車両を挟んで菊地から10秒程度の間隔でチャレンジクラストップの登坂、
更に登坂から2~3秒後方にチャレンジクラス2番手の内海もおり、虎視眈々と狙っている。
動きがあったのは7周目の1コーナー。
ストレートでスピードに乗った菊地が、インに入ると見せかけて大胆にアウト側に振って、
レイトブレーキでアウトから芝本をパスすることに成功。
しかしこの周回を含め残りわずか2周、芝本も譲らず菊地と併走しながらコカ・コーラコーナーへ。
進入~立ち上がりにかけてもずっと併走しながらも、わずかに加速の伸びが良かった菊地が100Rに向けて若干前に出た格好だったが、
直後、100R内で芝本と菊地が接触し菊池がスピン!すぐに走行を再開したが芝本からは10秒程度遅れてしまう。
幸い後方のオープンクラス3番手横山とは20秒以上の開きがあったため、抜かれるまでには至らず。
チャレンジクラスのトップ争いは、残り2周で目の前の8Beat車両をパスした内海が登坂に急接近し、
コンマ8秒まで詰め寄るも登坂も踏ん張り順位変動は起こらず。
登坂が出場したレースにおいて昨年からの4連勝を5に伸ばす優勝を飾った。
ただ、ベストラップは内海で、開幕戦からの連続2位で初優勝の日も近いか。後方に3位らんまん、
4位中桐がそれぞれ間隔を置いて完走。
オープンクラストップでチェッカーを受けた芝本だったが接触のペナルティを取られ3位に後退。
正式結果は1位に菊地、2位に横山となり、芝本の後方ではそれぞれ間隔を置いて、4位に高橋、5位に橘川となりこちらのクラスも全車完走。
今回のレースはかなりの悪コンディションという状況下で、ドライバーもかなりてこずった模様。
特に、100Rや、「川」が生まれる300Rなどでは飛んで行きそうになるマシンをねじ伏せつつ、ストレートでは前車が巻き上げるウォータースクリーンによって視界を奪われ、かすかに見えるテールランプを凝視しながらアクセルを開け続けた8周回は、相当な神経をすり減らしたことであろう。
これでシリーズ争いは、オープンクラスは菊地が35ポイントで首位。芝本が20ポイントで2位、横山が15ポイントで3位となっている。
チャレンジクラスは、らんまんと登坂が20ポイントずつで同点首位、内海が15ポイントで3位となっている。
これで全4戦の内2戦が修了。折り返しに入るが、シリーズ争いは予断を許さない状況である。