ロードスターカップ 2016第5戦 NA/NBレース

9月の特別戦から2ヶ月弱、最終戦となるロードスターカップ第5戦が11月6日(日)、快晴の元開催された。
例年は全4戦での開催数であったが、全5戦(有効4戦)で争われた2016年シーズン。簡単に振り返ると、4月の開幕戦は雨の中、NA6クラスは♯23山川穣が優勝、NA8クラスは♯88山田健介が苦節7年目で初優勝(総合でも勝利)、NB8クラスは♯91神谷誠がこれも初優勝という結果となった。5月の第2戦はNA6山川とNA8山田が危なげなく連勝、NB8は♯21山平健太郎が優勝と、これまで圧倒的な勝率を誇った♯11戸田裕一がここまでで連続2位という結果。長めのインターバルが開き、8月の第3戦は突如スポット参戦のGTドライバー松井孝允がNA6の昨年のチャンピオンマシン♯7を駆り豪雨の中圧巻の勝利、NA8は山田が3連勝でタイトルに王手、NB8はロードスターカップでの初表彰台が初優勝となった♯26三橋準が、素晴らしい走りで奪取。第4戦は9月の「Be a driver.Experience at Fuji SPEEDWAY」内で特別戦として開催された。特別戦とはいってもポイント対象のため通常通りの熱い戦い。ここで3勝目の山川がNA6クラス2年振り2回目、4連勝の山田もNA8クラス初のシリーズチャンピオンを確定させた。NB8は前戦を欠場した戸田が満を持して勝利し、シリーズ争いは神谷54P、戸田50P、山平45Pと大混戦に。ただ神谷は既に全戦で入賞しており、3位以上にならないとポイントの上積みが出来ない状況。

■予選
最終戦はNA6クラス7台、NA8クラス5台、NB8クラス9台がエントリー。NA6とNA8はここにきて、今シーズン最多参加台数となった。20分間の予選が終了し、NA6クラスは山川が順当にクラスポールで、総合でも7番手となる2’07.731のタイム。これで全戦予選1位達成となった。

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2番手の♯76辻本均(2’08.840)、3番手の♯10榎園弘(2’09.980)まではそれぞれ1秒以上のタイム差があり、他クラスの車両が複数台入ってしまっているが、4番手の♯23野木強(2’10.016)は榎園の後ろにピタリとつける。以下、5番手♯73高橋功典(2’10.925)、6番手にロードスターカップ初参戦の♯18深沢智(2’15.677)、7番手に今年は初エントリー♯16野田宗男(2’18.000)。

NA8クラスは、計測最終周で東北のロードスタースペシャルショップ「ケンオート」代表の♯0小原健一が、ベスト更新で山田をうっちゃってクラスポール(2’07.514)。小原は昨年までは継続参戦していたが、今年は初参戦となるものの、さすがの走りであった。

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100分の5秒負けた山田(2’07.564)の後方には、開幕戦以来の参戦となる横浜ゴムのSuper GT担当エンジニア♯39須藤裕輝(2’09.448)が3番手、4番手に♯17小林史紘(2’18.075)、5番手にニューカマー♯6崇島精一郎(2’19.333)と続く。

激戦のNB8クラス、戸田が一人6秒台に入れるタイム(2’06.872)で、戴冠に向け精神的にもまずは一歩リードか。2番手山平(2’07.221)、3番手神谷(2’07.495)も直後にそれぞれ続き、激しく厳しい首位争い(=シリーズ争い)が展開される予感。

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4番手タイム(2’07.531)を出した今シーズン進境著しい若手、♯77鈴木勇太だったが、ペナルティがあり5番手タイムだった♯75澤田薫(2’08.121)と順位を入れ替えることに。以下、6番手に羽入大輔(2’08.821)、7番手に第3戦優勝の三橋準(2’09.421)、8番手東宗明(2’09.616)、9番手に山口幸治(2’11.834)。

例えシリーズ争いには加われなかったドライバーでも、「終わり良ければ全て良し」で、最終戦にベストの結果を出したい気持ちは皆同じ。接触なしのクリーンで激しいバトルが期待される。

■決勝
ポールスタートの戸田が1コーナーを制してトップ、2番手の山平もこれにピタリとつけて戸田にプレッシャーをかける。戸田にピタリとつく山平だがなかなかしかけることができない。

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その後方では神谷、小原、山田の3台が1周目からはげしいバトルを演じる。
3周目、1コーナーで小原が神谷をパス、3位にあがる。

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4周目、戸田が山平をひきはなしにかかり1秒ほどのマージンを築く。小原も神谷をふりきり単独3位。
山田は神谷に仕掛けるが抜きあぐねている間にNA6クラストップの山川が背後にせまる。8周目に山川が山田をパス。総合でも4位にあがる。

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戸田はそのまま山平をつくはなして勝利し、これで6年連続のチャンピオンを確定。続く2位山平、3位神谷は、シリーズでもこの順位となった。以下澤田、鈴木、羽生、三橋、東、山口の順。
NA8クラスは、最終的には山田を10秒以上離し、小原が貫録の勝利。山田の全戦優勝を絶った。以下、須藤、終始激しくやりあった崇島、小林の順。
NA6クラスは、この一戦でNA6を卒業する山川が、文句なく勝利。2位の辻本は5戦中3戦でこの順位。来期は勝利が欲しいところか。以下、野木、榎園、高橋、深沢、野田と続いた。

[シリーズポイント]
NA6クラス
1位 山川譲 80
2位 辻本均 57
3位 榎園弘 27
4位 松井孝允 20
5位 野木強 12

NA8クラス
1位 山田健介 80
2位 小原健一 20
3位 箭内健太 15

NB8クラス
1位 戸田裕一 70
2位 山平健太郎 60
3位 神谷誠 56
4位 鈴木勇太 37
5位 三橋準 20
6位 澤田薫 20
7位 東宗明 12
8位 羽生大輔 8